印刷業界の課題から見た、オフセット印刷機からデジタル印刷への入れ替えメリットとは?

印刷業界は1990年第前半に出荷のピークを迎え、下降傾向にあります。コンテンツのデジタル化が進み、紙の印刷物への需要が減少するとともに、若い人材の雇用が難しいという課題もあります。そのような中で新たなビジネスチャンスをつかむためには、どのような取り組みが必要でしょうか?

印刷業界が抱える課題

紙の印刷からデジタル媒体へのシフト

印刷の需要低下の主な要因として、デジタル化の普及が挙げられます。企業が紙の印刷物デジタルを比較したとき、デジタルがより費用対効果が高いと判断しています。また、原材料の高騰も印刷の需要減を加速させています。

カーボンニュートラル・ESGへの対応

世界は今、温室効果ガスの排出量を全体でゼロにするカーボンニュートラルを目指しています。そのような中で日本政府も2050年までにカーボンニュートラルを達成すると宣言し、各業界に協力をを求めています。併せて企業においてESG※経営の重要性も高まっています。※「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」
印刷業界においては、従来の大量印刷や大量廃棄のビジネスモデルから脱却し、適量生産や環境負荷の低減、さらには働く人の環境にも配慮した経営が求めれています。

採用と人材育成

大きな課題として、若年層の採用と、人材育成が挙げられます。特に、オフセット印刷工場では、特殊かつ高度なスキルが必要なり、後継者不足が課題です。人材育成面でも、オフセット印刷を中心としたアナログ印刷工程は、スキル習得に時間と手間がかかるため、より課題を深刻化させています。

顧客ニーズが多様化する中で、デジタル印刷への期待

そのような中で、デジタル印刷はマーケティング戦略の一環として企業活動の上流工程をサポートできるため、付加価値の高い提案やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)への進出などで需要拡大が期待されています。また、より環境負荷の低減を付加価値として求める企業ニーズにも注視していくことが必要です。印刷業界においては、従来の大量印刷や大量廃棄のビジネスモデルから脱却し、適量生産や環境負荷の低減、さらには働く人の環境にも配慮した経営が求めれています。

具体的には、従来のオフセット印刷より環境負荷を低減できるデジタル印刷機の導入が、差別化の提案に繋がります。従来から求められる高いデザイン性や高品質な印刷物の提供に加え、廃棄がより少ない印刷生産工程や、環境負荷がより低い印刷機器の利用提案が、顧客への付加価値となります。

人材育成面においても、デジタル化への期待が高まっています。採用課題を解消するために、特殊スキルを要するオフセット印刷機の利用を見直し、デジタル印刷機への入れ替えを進めることで、新たな人材の雇用や若手育成につなげる企業が増えています。これからはデジタルテクノロジーへの素養が前提となるため、人材育成方法さえ整備できれば、若年層にとってより魅力的な企業へと発展していく可能性があります。

軽オフセット印刷機からモノクロインクジェット印刷機への入れ替え

これらの背景をベースに、軽オフセット印刷機からモノクロインクジェット印刷機TASKalfa Pro 15000c/Bへの入れ替えのメリットを、少しご紹介いたします。

カーボンニュートラル・ESGへの対応

これまで印刷会社は、デザイン面や機能性、何より品質面で紙に付加価値を提供してきました。加えて、モノクロインクジェット印刷機を使用することで、ビジネスサイクルでCO2排出量を抑え、環境や社会に配慮したESGを軸とした事業展開で、付加価値を提供することが可能になります。

低消費電力低エミッション
TASKalfa Pro 15000c/Bは、大型のプロダクションプリンターでありながら、100V電源で使用可能です。電力消費量を大幅に削減でき、お客様のランニングコストの削減にも貢献します。インクジェット方式のプリンターのため、用紙に直接印字するため使用部材が少なく、電子写真方式のような、現像器やドラム、転写ベルトなどの定期交換が不要です。このため、部品交換による廃棄物を大幅に低減させることができるだけでなく、VOC(揮発性有機化合物)やUFP(超微小粒子)の排出量低減にも繋がります。

②デジタルテクノロジーを中心としたオペレーターの操作

特別なスキルを持たずに扱える操作性の高さと、最小限の時間でメンテナンスできる新設設計で、生産性向上に貢献します。また、TASKalfa Pro 15000c/Bは、ダウンタイムを最小限に抑えるためのプロフェッショナル設定をご用意しています。トレーニングを完了したユーザーは、トラブルを未然に防ぐメンテナンスの実行や、主要な消耗部品を交換することができます。本機能の提供にあたりプロユーザー用トレーニングプログラムを提供し、受講をお勧めしています。

選べるコントローラー高速PDF印刷
標準搭載されているコントローラーまたはオプションのFiery印刷サーバーを使ったコントローラーをお選びいただけます。

KXドライバー(Windows)
オフィス用向けプリンターで培った技術で、Windows系アプリケーションからの印刷もそつなくこなします。直感的に分かりやすいインターフェースは、専門的なスキルを持たない方でもTASKalfa Pro15000cへの印刷を可能にします。
京セラ独自の高速PDF処理技術で、PDFファイルを変換せずに直接処理します。PDF/×およびPDF/VTファイルの処理を効率化し、プリントの生産性を高めます。

モノクロ印刷に新しい選択肢

京セラが切り拓くインクジェット技術が、増え続ける少量多品種の需要にお応えします。1時間に9,000枚*ノンストップ印刷のデジタルPODの機動⼒と、印刷後の波打ちの少ない仕上がりで⽣産⼯程の効率を向上。独⾃の⽔性顔料インクは、⽬にやさしく上質なブラックを描き出し、繊細なグラデーションを表現します。TASKalfa Pro 15000c/Bが、モノクロオンデマンドビジネスに新たな選択肢をもたらします。
*A4サイズ、片面印刷にて


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